希望・ロマンに溢れていた21世紀

年が明け、2017年がスタートし、早くも第二の10年へと21世紀は前進している。

21世紀・・・

かつて、この世紀の到来、未来に広々と夢を広げたロマンあふれた人たちが大勢いた。

漫画の神様手塚治虫の「鉄腕アトム」は2004年を舞台にしている。

手塚治虫が描いた21世紀には車が空を飛び、アトムのようなロボットが開発されていた。

また、少し時代は過ぎるが、2112年、22世紀にはドラえもんが開発されている。

藤子不二雄もまた、21世紀、22世紀へと未来にあらゆる希望を膨らませていていた。

中でも、た山崎貴の「ALWAYS 三丁目の夕日」では作家を目指している少年古行淳之介(須賀健太)がノートにオリジナルの小説を執筆した。

その内容と言うのは、21世紀が描かれており、その21世紀には車が空を飛び高層ビルが立ち並んでいる光景であった。

この、三丁目の夕日が制作されたのは2005年のこと。

既に21世紀から4年の時が過ぎていた。

その中において、あえて山崎貴監督を筆頭とする制作陣はこの内容を映画の中で描いている。

ALWAYS三丁目の夕日が舞台となったのは、昭和30年代である。

戦後から約十数年が経過し、人も街も復興を遂げ、希望の未来に向かって活力が漲っていた。

当時、“三種の神器”と言われた、テレビ、洗濯機、冷蔵庫が登場し「便利な世の中になったねえ」と喜び合っていた時代であった。

手塚治虫や藤子不二雄またALWAYSで描かれていた未来と言うのは、戦争を経ている。

戦争により、街は焦土と化し、食べるものもなく、物も何もかもが失われた時代であった。

神と信じた天皇は人間宣言を行い、アメリカからもたらされたのは民主主義と言う新たな価値観であった。

そうした何もかもが失われた中において、不死鳥の如く立ち上がったのが戦後の人々であった。

その中において、こうした人々は21世紀に、未来に希望を見出していったのだと思う。

先人たちが夢見た21世紀は既に16年が経過した。

父親が最近購入した「アップルウォッチ」。

これもまた、この世代の男性と言うのは、腕時計型の通信機に憧れていた世代である。

スタートレック、ウルトラマン、ガッチャマンとあらゆるこの時代のSFものは大体腕時計での通信機が登場していたからだ。

Appleは見事にそれを実現するに至ったのである。

車は空を飛んではいないが、刻々と化学は発達し我々の生活は日に日に便利になっている。

昨今「AI機能」なども話題となっているが、映画やSFの世界での話であったロボットも登場しようとしている世の中である。

しかし、果たして我々は先人たちのように未来に対して希望を抱いているだろうか、次、来るべき22世紀にロマンを持っているだろうか。

そのことを改めて考えざるを得ない。

東洋の箴言に「心は画師の如し」とある。

さらに「未来の結果を知りたければ現在の原因を見なさい」ともある。

されば、未来は我々の心に描く希望、ロマン、そして現在の行動によって開かれていくものと言う意味だ。

21世紀に夢を描いた先人たちの心を思い起こしつつ、未来に向かって希望をもって一歩一歩前進して参りたい。